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●日本ゼロ分の一村おこし運動

無い物から探していこう、お互いが一歩どこかに踏み出そう、無限大に向けて行動していこうと言う話しです。古い慣習を打破していく、新しいことを興していこう、ということです。どこでもやっている話しだと思いますが、小さく目標を決めて大きく育てていきましょうと言うこと。何か村の中で種を見つけて、みんなでそのための土を作って水をやり、みんなで育てようと言うものです。ここで一番求めているのは身の丈にあったことをやろうと言うこと。多分に公民館での活動がマンネリ化している。それを再編していこうと言うのもこれの目的の一つです。

今までの村の計画は慣例であっただけだった。だから、10年間の実行計画を作って下さい、全員が関わって下さい、と。30の集落が変ったら60の集落も変るだろうと考えています。「何かして下さい」と言う話しだと、ふるさと創生基金と一緒。「交流と情報」「住民自治」「地域経営」という3つの柱がなければ認めていません。

これを認定したら行政は合計300万円の支援とアドバイザー、町の職員をつけます。村の方は最低一戸辺り5000円出すのが応募の条件。

若い人が集落をこれでよみがえらそうと言うことで7集落が手を挙げた。一つの社会システムの実験だろうなと考えています。一人一人を大切にしていこうと言うのがゼロー。まだまだ村が考えていくことはたくさんありますが、これからも他の集落に負けないような宝を作っていきたいと思います。

参照:北海道資料5]6](「日本ゼ回分の一運動参加募集』パンフレットより)

 

・鳥取県智頭町 小屋本好幸氏からの報告

・スライド上映による説明

私の住んでいる波多集落は奥まって山と山の間が狭いところです。人目、高齢化率27%。小林課長の方からもありましたように水と空気に恵まれている。農林業が主であったが、現在は兼業農家が大多数です。

封建的であり、権力者たちが牛耳ってきた。こうした封建的な社会から脱皮するには、「若いものが何を言うか、女が何を言うか」と言うことを言われた。昭和24年に村の集会所か建てられたのですが、老朽化が進んでいた。平成元年に行政から若いもんを中心に、「考えてくれ」と言う要請があった。これが町を変え、村の運営が変わったのではないか。新しい波が起こった。

このよう中でゼロ一が起こり、是非やりたいと思った。長期計画を建てていく必要性を感じ、アンケートを取りながら長期計画を建ててきた。計画を立て、文章化すると言うことを住民同士で話し合いながら、手がけていこうと考え、葬儀の簡素化やインターネットの解説を行った。

集落は認めてもらえると言うことがまず第一だと思います。

手入れは今老人が買って出てやってくれています。個人の意識改革が一番の問題であると思います。これによって村の意識が変ってくるのではないかと思う。ここは教育の場でもあると考えています。

 

 

 

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