標茶町各地区からの報告
・虹別地区「虹別の地域振興」原田良雄氏
本町から約20km、面積2万ha、人口1000人強、酪農生産の基地として全国有数の地です。4つの集落毎の目的別活動が行われています。
昭和60年代に入ってから、町で集落再編の動きが出てきました。虹別におきましては昭和63年頃から集落再編作業が成され、4つの振興会が作られた。更に市街の町内会が合併し、連合会が作られました。全員参加で地域づくりを行おうと言うことで、自分でやることは自分で、地域のことは連合会で、大きな仕事は、町、農協に手伝ってもらいながら行っていこうと言う風に考えています。
自然環境保全を通して、虹別の公園化計画という理念を揚げています。
農村公園、虹別の公民館、芝生の造成、農村公園、1A1P運動、パークゴルフのできる公園、多目的運動広場。これらは住民自ら重機などを持ち込み、手作りの整備を行っています。
道路の近くに糞尿の堆積場所があり、非常に好ましくない景観であった。そのことをもっと目のつかないところで堆肥化していこうと言う運動も始まっています。
廃屋となった牛舎がそのまま放置されている。これらの景観が良くないぞと言うことで、撤去を実施した。使われていない農機具は回収業者とタイアップして撤去した。
道路周辺の整備、本格的な芝生の整備、花壇の整備等、これらを徹底させるために虹別におけるマップ作り、配置図を作って全戸に配布しました。毎年暮れにカレンダーも作っています。
他にも町木(ならの木)の保存。西別川の水質・環境保全、連合会でもいろんな機会を通じて啓蒙し、民間グループでも取り組んでます。
若い人からお年寄りまでのいろんなサークルができていて、これを通じて我々のいろんなイベントの力になっています。
よそから来た人の受け入れてもよくしています。口を開けば虹別の開放性などを皆さん誉めてくれますが、地方でいろんな兼業をしてきた人が来たことによって新しい風を吹き入れてくれると言う期待を持って受け入れています。地元の人があんまり「よそ者」と言う風に考えず、住民一人一人が地域づくりに参加しなければいけません。
個人がそれぞれの価値観で行動していますので、個人の行動と地域をしてやらなければいけない行動の組み合わせをどうすれば良いかと考えています。若い人たちの行動力はまだまだあるので、みなさんの意見をとりいれながら取り組んでいきたいと考えています。
大気汚染、水質汚濁、糞尿等の問題がある。当面の問題としてはプラスチックの処理があります。
大きな自然の中に守られて大きな問題とならずに住んでいたのかもしれないがこれからはきちんと処理していく取り組みをしていけるようにならなければいけないと思います。この地が我々だけでなく、都会から来た人が来ても立ち寄って憩いの場として選んでくれるような活動をしていきたいと思います。
・塘路地区 「地域整備計画について」越善徹氏
増路湖は東西に長い海水湖です。塘路地区は森と湖の塘路、と言われていますが、映画のロケ地となっています。標茶町発祥の地。
最近は環境も非常に整備されています。ホテルレストランのピルカトウロの建設、JR駅前の整備、エゾシカ公園の設置、環境庁のエコミュージアムセンター、時速20kで走る列車のノロッコ号、標茶町地域の歴史のある資料館等、も非常に整備されています。釧路川カヌーの基地の一つにもなっています。