・群れていた小鳥が分散し、餌台からは減り、虫を食べ始める。
・ツバメ、イワツバメなどの第1陣(雄)が通過、飛来する。
・早いものは夏羽への変化が始まる。(シメ、ハクセキレイ、コサギ、ユリカモメなど)
・さえずりが始まる。(シジュウカラ、カワラヒワ、ホオジロ、アオブ、メジロ、ウグイス)
・ペアが目立つようになる。(カラス類、スズメ、ムクドリなどが2月頃からペアらしい様子がうかがえるが、初心者に一番わかりやすいのはカモだろう)
・スズメの雄が雌を追う、求愛行動が始まる。
・シジュウカラ、カワラヒワでは求愛給餌が始まり、メジロ、カラス類では相互羽づくろいが目立つようになる。
・モズ、カラス類、トビは巣づくりが始まる(交尾も)。
・カルガモ以外のカモ類は北へ帰り始め、数が減る。
○同じ様に、参加者に探してもらう方式では夏鳥を探そうとか、冬鳥、親子、ペア、落ちている羽などさまざまなテーマで実施可能。
<留意点>
○上記のようにさまざまな観察ポイントがあるが、場所や参加者などによって、気づきやすいものを中心に絞るとよい。「何件くらいを探してもらうか」「どのくらい時間をとるか」などの設定は目的、目標、参加者などに考慮して決める。
○このプログラムの特徴は、野鳥の知識が少なくても、参加者が季節変化を捉えるために、自分の知識や感性を総動員する点にある。空の様子、空気や風の気配、人の暮らしなど、野鳥以外、自然以外のさまざまな季節変化が捉えられるとおもしろくなる。手順1]の段階で、何か例としてあげておくとよいかもしれない。