不特定多数の参加者の場合の配慮は、経験を積まないと難しいものですが、基本姿勢としては、弱者に合わせるということが必要ではないでしょうか。例えば、望遠鏡の三脚の高さは、背の低い方に合わせておけば、低い方も高い方も使うことができます。(これを称して、「小は大を兼ねる」)。
4. 小道具の活用
解説技術はさまざまなことが考えられますが、ここでは小道具の活用の例を紹介しておきます。
『あなたもバードウォッチング案内人』「19:大きさや重さを感じる」92ページ「20:野鳥の能力を感じてみる」94ページ、会誌「野鳥』の連載「案内人への道の5:図鑑の活用、6:小道具の活用」。
5. 実践プログラムとフィードバック
ここでのプログラムは、「案内人」が実践する事例として紹介します。状況に応じて、自分なりの工夫を加えることも必要になると思いますが、よろしかったら是非チャレンジして下さい。また、その結果を教えて下さい。事例として蓄積し、今後のデータにしていきます。具体的には下記のようなことを想定しています。
<以降に紹介するプログラムに共通した想定>
○実施場所
・身近な公園。
・安全に散策できる。
・種は問わないが、野鳥が見やすく、秋冬はカモ類などが飛来する池があるとよい。
○「バードウォッチング案内人」の知識や経験
・多くはないが、やる気はある。
・参加者に、主体的な参加を呼びかけるので、司会進行役