○下見で見られた場面
・池のカモ類で睡眠、水浴び、羽づくろい
・芝生でドバトの求愛
・雑木林でシジュウカラのさえずり
・管理事務所のハシブトガラスはペアらしい
○解説の計画
・カモ類は見やすいので、池についたら『野鳥かみしばい』で見られるはずの種を示してから、参加者に探してもらうようにする。
・雌はどの種も似ているので、雄を見分けるようにして、冬が結婚シーズンなので、ペアが出来ていると話す。
・カモ類のくちばしの形から何を食べるか考えてもらう。
・カルガモ以外はシベリアからの冬鳥であることを説明する。
・眠っている姿勢のワケ、水浴びや羽づくろいの意味など、行動を観察し、考えてもらう。
・テーマがカモなので、以下は余裕があったらふれるようにする。
・シジュウカラのさえずりが聞かれたら、カモの結婚と関連して小鳥の場合はこれから恋の季節になることを説明する。
・シジュウカラがよく見られたら、何を食べているか観察し、越冬昆虫を食べていたら、虫の増えすぎを抑える小鳥の役割を説明する。
・ハシブトガラスが2羽いたら、ペアかどうかを観察する。
・スズメが人家周辺にしかいないことを確認する。
なお、種類ごと、季節ごと、場面ごとに解説カードをつくっておくと共有できるし、人材養成にも活用できます。
<まとめの計画の例>
目的、対象、テーマに沿って、まとめの内容や方法を考えます。自然に親しみ、自然のさまざまなつながりを見ることができたら、「自然と人との共存」の考え方にもふれつつ、目標(ここでは「地元の野鳥や自然に目を向けてもらうようにする」)に対応した呼びかけで結びとします。
○当日観察できたカモ類は、『野鳥かみしばい』を示して、参加者に名前をあててもらうクイズ形式にする。