5. 説明のポイント
次に説明のポイントについて『あなたもバードウォッチング案内人』の「出会いを大切にする」180ページを参考にまとめてみます。
1] 野鳥の名前の説明
名前がわかることで、遠い存在が身近になり、関心も深まります。ポイントは66ページで後述しますが、どうしてその種類ということがわかったかという見分け方の説明です。おもしろい英名や地方名やニックネームなども紹介すると印象に残ります。
2] 野鳥の暮らし(場面)の説明
私たちが野外で野鳥と出会うことは自然界で生きている野島たちの暮らしの場面に出会うということです。どんな鳥でも、何度出会っても、その場、その時の出会いの意味があるのです。どんな場面なのかを説明することは、暮らしを見ることでもあり、自然全体を見渡す第2ステップにつながる大切な視点です。63ページで前述したように、すぐに説明するよりは、まずは見てもらう、考えてもらう方がよいでしょう。
3] 野鳥の魅力の説明
私はこの野鳥のこんな所がいい、魅力的だ、好きだというのも立派な自然解説です。あなた自身の一人称が持つ説得力によって、強い関心を引き出すことも多いのです。
4] 逸話、詩歌などの紹介
その野鳥にまつわる昔話やエピソード、詩歌などの紹介は印象を深める上で効果的です。野鳥との出会いが、自然と親しむ動機づけとなるためには他に、季節やロマンを感じる、季節の変化を見る身近にも野鳥がいることに気づくなども要素となります。