動物界の分類には諸説ありますが、「岩波生物学辞典 第4版』によれば34問あり、その一つである脊椎動物門が主に魚網、両生綱、爬虫網、鳥網、ほ乳網の5つにわけられます。
ちなみに鳥類の食物になる生物の分類を見てみましょう。ミミズは環形動物門、昆虫・クモ・カニは節足動物門、貝は軟体動物門になります。
(2) 生物の進化
鳥類やヒトを含めた生物の進化を簡単に説明するには、『新・山野の鳥』3ページ、『新・水辺の鳥』4ページの「はじめに」を参照下さい。
生命の起源の時期は、46億年前の地球誕生から約10億年後といわれます(もっとも古い微化石が30億年以上前のものであるという事実に基づいていますが、確実とはいえません)。強力な紫外線がふりそそいでいる時代ですから、それを避けられるほどの深い海の中であったはずです。
以後をおおざっぱに紹介すると、細胞1つの原始的生命が、やがて雌雄の交わりによって遺伝子を交換するようになり、生物の進化が進みます。海でさまざまな生物が誕生していく中で、背骨を持つ最初の脊椎動物、魚類が生まれます。背骨はカルシウムを蓄え、大型化や運動能力を増すことに貢献し、陸上に進出しようとして両生類が生まれ、この段階でヒレは4本の手足となりました。陸への進出は、前述したように大気に酸素が増え、オゾン層が形成されたことも要因です。