銀河があるといわれます。数百から数千の銀河の集まったものを銀河団といい、例えばおとめ座銀河団には2500個の銀河が含まれます。
(3) 太陽系と地球
46億午前、太陽が銀河系の中心から3万光年離れた場所に星(恒星)の一つとして生まれた時、惑星の一つとして地球が生まれました。太陽をつくった材料の中に、宇宙の進化の中で形成されてきた生命の素となる分子が含まれていましたが、地球だけが生命をはぐくむ惑星となったのは、位置と大きさに起因します。地球がより太陽に近ければ灼熱の星となっていたでしょうし、より遠い所にあれば氷で覆われていたはずです。また、より小さければ薄い大気しかもてなかったでしょうし、より大きければ濃い水素やヘリウムの大気に覆われ、現在のような生命が誕生することはなかったのです。
私たち生物にとって欠くことのできない大気と水は地球という星の産物ですが、生命の発生により酸素が追加されてきたので、大気は生物の進化とともにつくられたといえます。
太陽光線による植物の光合成によって、私たちを含む総ての動物が生きていますが、太陽は密度が大きいので、中心部で発生した光が表面までやってくるのに4千年を要します。私たちは4千年前に生まれた太陽の光で生かされていることになるのです。太陽光線の中には生物に有害な紫外線もありますが、そのほとんどがオゾン層で吸収されます。成層圏中程のオゾン層は大気中に酸素が増えたおよそ5〜6億年前に形成され、生物が海中から陸へと進出することを可能にしました。
生物がすめる生物圏は、地球全体でみればごく薄い範囲で、水が液状で存在し、光合成が可能な空間に限られます。『自然観察指導員ハンドブック』(1978年,日本自然保護協会)によれば、「上限を陸上の最高峰の約9キロ、下限を最深の海溝約11キロとすると、半径6千400キロの地球の320分の1の薄い層」と表現されています。
月は地球を回る衛星で、この引力が海水を引っ張るために潮の満干がおこり、干潟環境の他、多くの生命現象にも影響を及ぼしてい