・野鳥の姿かたちや暮らし方のさまざまな様子は、視覚的にわかりやすいので、生物多様性を理解することに役立ちます。
・野鳥は生態系における消費レベルが高く(第2章で解説)、地域の環境や生物と密接に関係しているので、地域や自然のバロメーターになります。国境を越えて移動するものもいるという点からも、自然のつながりを理解するのに適した生物といえます。
4) マナーを守って、持続可能なしくみを学ぶ・大量生産、大量消費、大量廃棄という社会の発展が続けば、持続不可能な事態を招くと懸念されている中で、あるがままの自然を楽しむスタイルは、本来、多くのエネルギーを消費するものではありません。今日求められている新たな価値観、ライフスタイルの変革に結びつけることができます。
・自然そのものの価値を発見し、持続可能な自然のしくみ(第2章で解説)を学ぶとともに、自然に対する負荷(どんな行為が、どのように影響を及ぼすのか)を理解することに役立ちます。
・フィールドマナー(第3章で解説)を守って、自然に対する負荷が少ない楽しみ方として普及することも意義があるでしょう。
5) みんなで取り組む動機づけ
・いつでも、どこでも、誰でも楽しめるという点で、野生生物や自然に対する感動を共有できるということは、自然保護や環境保全の動機づけに役立てられます。
・感動や体験から自然を理解することは、押し付けでは難しい環境保全に、主体的に取り組む上で効果的と考えられます。