7-1-5 空中線電力計
空中線電力計は、終端形と通過形に分けられる。
-1. 終端形電力計
終端形電力計とは、送信機の出力整合調整などを行うとき実際の空中線の代わりに擬似負荷を用いるが、その擬似負荷に指示回路を設けて送信機の出力を測定できるようにした測定器である。
周波数帯はDCから 100GHz程度まであり、数GHz以上になると次元の異なった構造となる。負荷回路は、周波数特性及び温度特性を考慮した固定抵抗器が用いられる。
指示回路は、負荷抵抗器に加わる電力の一部を容量結合又は抵抗分割にてダイオード又は熱電対に加えて指示させるものである。
終端形電力計の一例を<図 7-1-6>に、測定方法の一例を次に示す。