周波数測定器の一例を<図 7-1-5>に、測定方法の一例を次に示す。
(a) 測定の準備:被測定信号とカウンタの接続は、被測定信号の持つ周波数帯域を考えて接続ケーブル、変換コネクタ、接続方法を適切に行う。接続方法を間違えると、振幅の低下や波形の劣化、異常発信の可能性があり、それによって周囲の回路が動作停止したり誤動作することもある。また、電源や送信機の終段部分で測定する場合は、感電やカウンタの損傷に注意する。
(b) カウンタの設定:インピーダンス、AC/DC結合、ATT、トリガレベル、スロープ、ファンクション(周波数・周期・時間間隔の選択)ゲートタイム/マルチプライヤ(必要な測定分解能の選択)の順に設定を行い、被測定波形を接続する。
(c) 測定結果の検討:得られた結果について、その中に含まれる誤差の検討をする。すべての測定の誤差となる基準時間確度については、周囲温度、ウォーミングアップ時間、較正間隔などによって変わってくる。被測定波形に重畳したノイズがあると測定開始と測定終了点でズレを生じ、誤差となる。