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(a) 送信機出力と電力計のインピーダンスに整合したケーブル及びコネクタで接続し、目盛りを読み取る。(周波数が数100MHz以上になると接続ケーブルが悪いと大きな反射を生じ、指示に数10%に及ぶ誤差が生じることがある。)

(b) 熱電対形は、過電力により熱電対が溶断するので電力を加える際には、十分注意する。

(c) ダイオード形は、人力の波形ひずみにより指示誤差を生ずるので注意する。

-2. 通過形電力計

通過形電力計とは、方向性結合器の原理を用いて前進電力及び反射電力をそれぞれ検出できる回路に指示回路を設けた測定器である。送信機と空中線との間に挿入し、通過する電力の測定、総合調整などに使用される。

周波数帯は数MHzから数10GHzまである。結合回路は、CM結合であり同軸線路と結合ループ間の容量及びM結合により前進波と反射波を測定する。同軸線路中に対照的に2個の結合回路素子を設けると、前進波及び反射波を同時に測定できる。

指示回路は、結合路で検出された高周波数をダイオードに加えて指示させる。

測定は、送信機・電力計・空中線を送信機出力と電力計と空中線のインピーダンスに整合したケーブルで接続して送信状態にし、目盛りを読み取る。周波数が数100MHzになり接続ケーブルが悪いと大きな反射を生じ、指示に数10%に及ぶ誤差を生じることがあるので注意する。

通過形電力計の一例を<図 7-1-7>に示す。

 

418-1.gif

<図 7-1-7>通過形電力計

 

 

 

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