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(d) 測定値があらかじめ予測できない場合には、最も大きい測定範囲から順次下位に換えて測定する。

(e) 大電流の測定時には、接続導線の電流容量に注意を払い十分太い線で行う。

 

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<図 7-1-2>直流電圧・電流計

 

7-1-3 絶縁抵抗計(メガー)

電源やケーブルの絶縁抵抗を測定するもので、手回し発電機式と乾電池式があり、基本的には回路計と同一である。内部電源は、高電圧(500Vなど)が使用されているので、電子機器を測定する時は、部品の絶縁破壊に注意を要する。

絶縁抵抗計の一例を<図 7-1-3>に示す。

 

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<図 7-1-3>絶縁抵抗計

 

7-1-4 周波数測定器(カウンタ)

周波数測定装置の形式には、1]電子計数形(ユニバーサルカウンタなど汎用デジタルカウンタ)、2]比較形(テレメータ装置などの同期表示やヘテロダイン周波数計)、3]共振形(グリッドディップメータ、吸収形波長計、FM復調など)、4]F-Vコンバータ形(精密FM復調や周波数計)があるが、ここでは、電子計数形の汎用デジタルカウンタについて記述する。

カウンタは、電子回路を用いた高速計数回路によって、非常に速い現象の数を計数する装置で、周波数測定に用いられるほか高速回転数の測定、微小時間の測定、周期の測定など応用範囲が広い。

 

 

 

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