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第7章 試験・検査

 

7-1 測定器具の種類と測定法

本項では基本的測定器具及び測定方法について述べるが、測定器具の操作など詳細は、それぞれの取扱説明書を参照されたい。

なお、可動コイル型計器の概要は、次のとおりである。

(1) 精度による分類

回路計(テスター)、絶縁抵抗計、直流電圧・電流計など可動コイル型計器は誤差を含んでいる。原因として一般には目盛の不正確さ、軸受の摩擦、バネの疲労、自己加熱、周囲温度の影響などがある。特に弱磁界を利用する計器では外部磁界の影響、静電界を利用する計器では外部静電界の影響があり、交流用計器では周波数及び波形の影響があるので使用に際してはこれらの配慮が必要である。

計器自体の精度については5階級に分類され、<表 7-1-l>に示すとおりである。計器の文字盤上に「class 1.0 」あるいは「級 1.0」などの記載がある。特に精度を要しない測定器には何も記載されてないことが多いが、「2.5 級」と考えて良い。

 

<表 7-1-1>可動コイル型計器の許容誤差

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