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6-2 機器用アースターミナル

船舶における接地は、アース又はグランドといわれ、船舶に装備されている電気機器や無線機器などと船体とを同電位にすることである。これは、絶縁された外被や箱体に導電部が接触したときに起こりうる火災と感電による被害を防止すると同時に、機器の動作に必要な基準電位を保つためでもある。

また、接地は、箱体やがい装ケーブルの周囲にある高周波妨害電圧が電子機器に悪影響を及ぼすのを防止するためにも、機器取付の際に絶対に欠かすことのできない重要な工事の一つである。

接地工事を行う際の注意事項を次に述べる。

(1) GMDSS設備や航海機器などについては、メーカーより接地方法が指示されているので、その方法に従うこと。

(2) 機器は必ず船体構造部又は船体付きの取付金物に取り付け、接地は機器取付ボルト又は専用の接地用金物を設けて、これに専用接地線で接続する。(<図 6-2-1>参照)

 

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<図 6-2-1>機器の接地例

 

 

 

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