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6-1-2 ノイズの影響の改善

ケーブルの布設の項ですでに電路設計上の一般的注意事項として取り上げているが、ここでは再度ノイズに関連した電路設計上の注意事項を取りまとめておく。

なお、電路は、便宜上、次の三種類に区分して述べることとする。

(a) 妨害電路:高周波無線機器の送信勢力伝送電線路/超音波機器の送受波器用電線路/特に開閉を伴う大電力伝送電線路/電磁バルブ、電磁接触器など誘導負荷制御用電線路/高レベルのデジタル信号電線路/その他機器に妨害を与える電線路

(b) 敏感電路:各種検出端からの入力信号伝送電線路/本質安全機器に接続される電線路/その他妨害を受けやすい微小信号電線路

(c) 一般電路:(a)(b)以外の電線路

各機器間及び機器内のケーブルの布設においては、ケーブル相互間のノイズの減少と除去のため電路の分離、より線の使用、遮蔽及び接地などの技術を利用し、次の点に注意して計画すること。

(1) 敏感電路と妨害電路を分離する。

(a) 並行に布設する場合は、少なくとも 500mm 以上離すこと。

(b) 敏感電路は、一般電路から 50mm 以上離すこと。

(c) 敏感電路と妨害電路を交差させる場合は、直交させるか又は 200 mm 以上の間隔をとって交差させること。

(2) 電路の分離をしても効果のない場合や何らかの理由で分離することができない場合は、適当な遮蔽を施す。

(3) 特に低レベル信号を伝送する敏感電路は、より線を用い、全長にわたって遮蔽することが望まい。

より線の作成に当たっては次の方法による。

(a) 対称性に注意して均一によ(撚)る。

(b) “より”のピッチは 50 mm以下とする。

(4) ケーブルの遮蔽を接地する。

 

 

 

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