(c) 表示器は、ブラウン管が磁気の影響を受けやすいため回転機、変圧器などからできるだけ離れた場所とする。
(d) 表示器は、主として操舵室に装備する。
航海中に操作者が船首方向に向いて、最も楽な姿勢で操作できるように、方向、高さ、位置などに十分に考慮する。2台装備の場合、高い方の空中線に接続されるものを海図台及び船の中心線の近くにする。
(12) 磁気コンパス
(a) 磁気コンパスは、水平な台座の上に設置し、船の中心線又はこれにできる限り近い場所で、機器に記載されている船首マークを中心線に平行に合わせ、かつ、全方向にわたって見通しが良好な場所に取り付ける。(<図 4-3-15 >参照)
(b) 磁気コンパス付近には、電線を通さない。照明用のものはやむを得ないが、この場合はより線を使用する。
(c) ボウルに気泡がある場合には、メーカーの指示する方法に従って気泡を抜く処置をしておく。
(13) ジャイロコンパス
(a) マスターコンパスは水平な台座の上に設置し、機器に記載されている船首マークを船の中心線上に合わせて装備する。
(b) レピータコンパスは、操舵室に装備する場合、操作者の視界の妨げとならないよう窓との位置関係に注意して装備する。(<図 4-3-15 >参照)
(c) レピータ頂部は、窓の下部になるように取り付けるとよい。このため、機器取付台の取付穴は、後日、位置調整が可能なように楕円にしておく。
(d) 接続ケーブルは無線用フィーダから5m以上離すことが望ましい。