以上から、例1〜3に示すケーブルを日本語的に解説すると、次のようになる。
[例 1]H-TPYCY-5.5:
660V3心EPゴム絶縁ビニルシースあじろがい装ビニル防食で 5.5mm2 の断面積を持つケーブル
[例 2]L-TTYCS-5:
250V電話用ビニル絶緑ビニルシースあじろがい装で5対(計10心)の線心数を持つケーブル
[例 3]F-L-MPYC-27:
250V耐延焼性多心EPゴム絶縁ビニルシースあじろがい装で27心の線心数を持つケーブル
2-1-2 ケーブルの種類
一般的には、電源、制御及び信号用としてEPゴム絶縁ビニルシースあじろがい装ケーブルが使用されるが、弱電機器用としては、このほかに高周波同軸ケーブル、光ファイバケーブル(設計編11.2.2参照)などが使用されている。
弱電機器に使用される代表的なケーブルは次のとおりである。
(a) 電話用及び計装用ケーブル:電話装置
(b) シールド付電話用及び計装用ケーブル:船内指令装置のマイク回路、音響測探機などの送受波器への信号回路、データロガー制御信号回路
(c) シールド付多心線ケーブル:遠隔制御装置用アナログ検出器
(d) 同軸ケーブル:GMDSS設備などへの給電回路、テレビ受信回路、カメラ回路
使用頻度の高いケーブルの種類と特性を<表 2-1-1>〜<表 2-1-3>に示す。
なお、JIS C 3410-1993は平成11年に改正される予定である。