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<定電圧ダイオード>

普通のPN接合ダイオードは逆バイアスにすると電流をほとんど流さないが、P型及びN型半導体中の不純物の量が多いダイオードは、逆バイアス電圧がある値に達すると逆方向電流が急激に増加する。これをツェナー現象と呼び、ダイオード自身もこの名前を採ってツェナーダイオードと呼ばれる。また、逆方向電流が急激に増加する電圧を降伏電圧と呼んでいる。このダイオードを逆バイアスで用いると、電圧が降伏電圧よりも高くなろうとすると電流を流し、その電圧を降伏電圧に保とうとするので、この現象を利用して定電圧回路に用いられる。

<可変容量ダイオード>

バリキャップとか、バラクタダイオードなどと呼ばれるもので、ダイオードの両端にかかる逆バイアス電圧の大きさによって静電容量が変化する。

<フォトダイオード>

適当な不純物濃度のPN接合ダイオードに逆バイアスを加えて、接合部(空乏層になっている)に光を当てると自由電子とホールを生じ、それぞれがそのダイオードにかけられた電圧に引かれて移動し、電流が流れる効果を利用したものである。ダイオード上面の透明なガラス窓を通して光を受け、光量に比例した電流を流す。光検知器などに用いられる。

<発光ダイオード>

Light Emitting Diodeの頭文字を取ってLEDと呼ばれる。適当な不純物濃度のPN接合ダイオードに順方向電流を流すと、一度生じた自由電子とホールが再び結含し、このとき緑色又は赤色を発する。スイッチのオン/オフ表示や計測器などのデジタル表示に用いられる。

大地反射波

送信空中線からの送信が大地(海面を含む)に当たって反射されて受信空中線に達する波をいう。

短波(HF)の伝播

地表波の伝達距離は、中波(MF)より更に短くなるが、電離層のF層と大地との間で反射を繰り返して伝播するため遠方まで伝播する。

 

 

 

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