[そ]
送受切替管
レーダーでは、普通、送信用と受信用に同じ空中線が使用され、空中線への導波管のT分岐を通して送信機と受信器が接続されている。送信時の大きなパルス電力が受信器に入ると、受信回路が損傷したり、また、弱い受信信号が送信側と受信側の両方に分かれて入ると、受信信号が更に弱まってしまう。このため、送信中、受信中は、それぞれを切り離しておくことが望ましい。これを自動的に行うのがTR管とATR管であり、ともに導波管の一部に挿入して使用する一種の放電管である。
増幅回路
ある回路にある振幅の入力信号が加えられ、出力としてその振幅あるいは電力の増加した信号が得られるとき、その入力信号は増幅されたといい、その回路を増幅回路という。
[た]
ダイオード(diode)
ダイオードは、半導体のPN接合で作られ整流特性を持っている。PN接合部のP型半導体に付けられた電極をアーノド、N型半導体に付けられた電極をカソードと呼ぶ。アノードに正、カソードに負の電圧をかけた状態を順方向バイアスという。
<整流用ダイオード>
交流を直流に変換するときに用いられる出力電流の大きなダイオードで、主にPN接合のシリコンダイオードが用いられる。負荷電流と電圧の大きさに応じてダイオードの出力電流値、尖頭逆電圧値を選ぶ必要がある。