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12.4 電波障害の測定法

 

12.4.1 電子機器のEMI(電磁妨害波)の測定法

ある機器が発生する電磁妨害波をEMIと呼ぶ。EMIの大きさを測定するには電波暗室のように外部から妨害電波が加わらない場所でテストする機器を回転台の上に置き回転させながら離れた場所に置いたアンテナで被測定機器から発射される雑音のレベルを測定する。規格により台の高さ、アンテナと被測定機器との距離(3mまたは10m)などが規定されている。<図12.4.1>にEMIの測定法の構成を示す。アンテナを1mから4mまで上下に動かしながらアンテナ受信電力をスペクトラムアナライザーで測定する。外来妨害電波が少ない場所で電波暗室を使用しないオープンサイトでも<図12.4.1>の構成でEMIの測定も行われている。

 

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<図 12.4.1>EMIの測定

 

電波暗室やオープンサイトがない場合はセルと呼ぶ導波管や同軸ケーブルを太く広げた装置の中に被測定機器を入れてEMIやイミュニティの測定を行なう。

 

 

 

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