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<図12.3.1>に電気通信審議会答申(平成2年6月)「電波利用における人体の防護指針」に示された電波の安全基準を示す。横軸は周波数、縦軸は電界強度で、条件PとGは職業として電波を取り扱う人と一般の人で区別している。職業人は防護指針により対策がとれるので一般の人より許容値を高く規定している。熱効果により体温が2度上昇する電力の10分の1の安全率を掛けたときの電界の強さが示してある。周波数が100MHz前後の範囲で許容値が10分の1に下げてあるのは、この範囲の電波の2分の1波長が人間の身長と等しくなりアンテナ共振により電波の人体への吸収が大きくなると考えられているからである。

 

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<図 12.3.1>人体への安全電界強度指針値

 

平成8年3月に見直しが行われて基本的にはこの指針は正しいと再確認されたが携帯電話など頭部に近付けて使用する場合などもあるので更に見直しがすすめられている。

 

 

 

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