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<図 5.2.2>ひまわり受信装置の構成

 

5.3 海洋気象観測衛星「ノア」受信装置

海洋気象観測衛星「ノア」は、運営する米国商務省の海洋大気庁(NOAA:National Oceanic and Atomospheric Administration)に由来し、米国航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Administration)により打ち上げられ、気象観測衛星と同様にWMOが計画した全世界の常時気象観測体制の一環として高度約 850km の上空を102分で両極付近を通って(軌道傾斜角:98.7度)地球を周回する「極軌道衛星」で、改良型高分解能放射計(AVHRR)より可視画像2チャンネル、赤外画像3チャンネルで地球上の温度を観測し、即時に地球へ東西3,000km、進行方向(南北方向)3,200kmの範囲に自動送画装置で送信し、その信号は地球上のどの地点でも受信できる。受信時間は約10分前後で一定ではなく、受信時刻も少しずつ変わる。

「ノア」の分解能は、距離約4km、温度 0.43℃で、温度については、256 階調である。この細かい温度分解能は、特に海面の温度分布の観測に威力を発揮し、潮目や暖流の流れを受信画像で明瞭に識別することができる。

このほかに高解像度画像(HRPT)データ(地上分解能 1.1 km、温度分解能 0.1℃)も送信している。

 

 

 

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