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[装備場所に係る関連規定]

送受波器は、できる限り、船体、プロペラ等により生じる水流の影響を受けない位置に設置されていること。(船舶設備規程第146条の24第1号)

 

3.7 船速距離計(電磁式)

船速距離計は、船の速力あるいは航程を測る機械で、総称してログ(Log)といわれ、えい航ログと船底ログに分けられるが、現在、ほとんど船底ログが用いられている。船底ログには、電磁式、音響式、回転翼式及び圧力式がある。回転翼式はヨットなどプレジャーボートに使用され、圧力式はほとんど使われていない。

電磁式ログは、「導体と磁界が相対的に運動するとき、導体に起電力が誘起され、この時、磁界、運動及び起電力の方向は互いに直角の関係があり、磁界が一定であると起電力の大きさは運動の速度に比例する」という、ファラデーの電磁誘導の法則を応用したものである。

電磁式ログの場合は、静止海水に対して、船体とともに磁界が運動して起電力が発生する。測定桿の先瑞のセンサは内部にコイルを有し、このコイルが励磁されて磁界ができる。船が航走することにより誘起される起電力は、センサの先端に設けられた1対(2個)の電極により検出される。(<図 3.7.1>参照)

なお、電磁式ログを音響式ログと比較すると、次の特徴がある。

(1) 追随が良いので、微速から高速まで連続計測ができる。

 

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<図 3.7.1>フラット形センサ構造図

 

 

 

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