磁気コンパスが偏差や外部磁界の影響を受けるのに対し、ジャイロコンパスは、それらに影響されず、常に真北を示す点で有利である。ただし、緯度や船速・加速度・動揺によって若干の誤差を生じるので、これらの防止処置が講じられている。
ジャイロコンパス本体はマスターコンパスと呼ばれるが、これだけでは針路の測定や物標方位の測定に利用できないので、必要な場所に備えられたレピータコンパスに角度を伝達して利用する。
なお、最近はパイロットスタンドにマスターコンパスを内蔵する装備方法が増えている。
ジャイロコンパスの構成の一例を<図 3.5.1>に示す。