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5] 接地線に塗装してはいけない。

6] 機器の接地が船体との自然接地による場合は、接触面の塗料をはがし、さびや汚れを除去するので、そのあとに導電性塗料を塗布するなどをして、経年変化によって接地効果が低下しないように注意すること。

(2) ケーブルの接地例、その2

空中線やその他の機器で電線貫通金物を使用したものは、図4・92の要領による。

(備考)

編組織はケーブルがい装に、はんだ付け、若しくは、クランプによって取付け、電線貫通金物に対して下部に向かって引出して接地すること。

 

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図4・92 ケーブルの接地(例)

 

4・5 船内における試験・検査

4・5・1 一 般

電気機器及びケーブルは、メーカーにおいて検査機関の定める規則にもとづいて検査されており、良品として納入されるが、これを船内に装備する場合、輸送、保管、取付け、配線、結線等の良否によって所定の性能が得られない場合があるので、必ず船内において所定の手続きを行った後に、試験・検査を実施すること。

なお、試験・検査を実施する前には、試験方案を作成する等によって試験内容を十分に検討し、その性能、操作、取扱について熟知しておくとともに、客先、メーカー及び関係各部と十分な協議・連絡を行なうこと。

また、試験・検査は、試験・検査前に合否の判定基準を明確にしておき、試験・検査が終わったら成績書を作成し判定基準と比較確認すること。

 

 

 

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