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通常の場合の電路の接地は、ケーブルのがい装による自然接地とする。

(1) ケーブルの接地例、その1

ケーブルのがい装と遮へいは両端共、各機器内の接地端子に接地すること。(図4・89〜図4・91参照)

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図4・89 ケーブルの接地(例)

 

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図4・90 ケーブルの接地(例)

 

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図4・91 ケーブルの接地(例)

(備考)

1] 機器の内部又は外面のケーブル導入部付近には、接地端子が設けられているのが一般的である。ケーブルのがい装の塗装を落としてクランプを挟込み、確実に接地をとる。接地端子のないものは、その機器自体の接地点と同一場所に接地することが望ましい。     

2] 簡易型ケーブルクランプ、押さえバンドなどでケーブルの接地をとる場合は、ケーブルのがい装の防食塗装をはがさないと接地効果が期待できないので注意を要する。できるだけ、編組線などを用いて接地することが望ましい。

3] ケーブル接地用材料としては、一般的に編組線の0.6〜1.0mmの錫めっき軟銅線などが使用される。

4] 接地は、最短距離で接地すること。錫めっき軟銅線1本で不必要に長く接地したりすると、高周波雑音の除去効果は期待できないので注意を要する。万一無線機から雑音が入るようであれば、再度・ケーブルのがい装の接地を調べ直すと同時にケーブルの途中の何箇所かを船体に接地するとよい。

 

 

 

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