1] 自己融着テープ(スミテープ、エフコテープ等)を、テープ巾の半分を被せるようにして2回程度巻く。巻いた後、ケーブルやコネクタ等によく粘着するよう指で押さえる。
2] 自己融着テープの上に、さらにビニールテープをテープ巾の半分を被せるようにして3回程度巻く。この時、ビニルテープが伸びるような力で引っ張って巻いてはいけない。テープを巻くときは、よく粘着するよう指で押さえながら行うとよい。
(7) インマルサット船舶地球局の装備
(a) 一 般
1] 船上装置を取付ける前に、取付台に船首マークが船首方向に対して±1.5度以内に付されているか確認すること。
2] 船上装置のベースは軽合金製のものが多く、一方、取付台の構造材及び取付けボルトはほとんどが鋼材であり、異種金属接触となるので十分な防食対策が必要となる。メーカによっては専用の防食シートが支給されるので、船上装置を取付ける前にこれを貼る。
3] 取付台に船上装置を積込むときは、通常、船上装置にアイボルトなどが用意されているのでこれを使用して吊り上げるが、玉掛けのときロープなどが船上装置のレドーム等を傷つけないよう、また、衝撃を与えないよう注意する。メーカーによっては専用のつり上げ用ロープを支給されている場合があるのでそれを用いる。
船上装置のレドームは、重量を軽減する目的のため強化プラスチックを用いているので、傷つけると水が浸透する場合があるので注意を要する。
4] 船上装置は、船上装置に取付けてある船首マークと取付台の船首マークを一致させて取付台に固定する。(図4・72参照)