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同装置の性能は船舶設備規程第146条の34の6(及び関連の船舶検査心得)と無線設備規則第40条の8の第2項(及び関連の郵政省告示)に規定されている。

主な性能要件を次に示す。

(1) 遭難周波数  156.525MHz(70ch)

(2) 誤字率  受信機入力電圧が1マイクロボルトの信号を受信したとき 1×10-2以下

(3) 記憶容量  受信された遭難呼出しが直ちに印刷されない場合には、20件以上の遭難呼出しを記憶

(4) 警報装置  呼出しを受信した場合は、可視、可聴警報(遭難呼出しを受信した場合には特別な可視、可聴の警報)を発する機能

 

2・2・4 MF/HFデジタル選択呼出装置

MF/HFデジタル選択呼出装置は、MF及びHFの無線電話装置をHFの狭帯域直接印刷電信装置に付属させて同装置の送信機をデジタル選択呼出しのできるようにする装置で、遭難呼出し、全船呼出し、個別呼出し等の種類がある。これらの呼出信号を受信すると、これらの情報を表示し、印字し、必要に応じ応答信号を送出するとともに、遭難警報等の重要な呼出しの場合は警報を発する機能を有している。この装置は最初から無線電話装置に組込まれている場合が多い。同装置の性能は船舶設備規程第146条の38の3(及び関連の船舶検査心得)と無線設備規則の第40条の7の第1項(及び関連の郵政省告示)に規定されている。

主な性能要件を次に示す。

(1) 周波数  MF 2187.5kHz

HF  4207.5kHz,6312kHz,8414.5kHz,12577kHz,16804.5kHz

(2) 電波型式  F1B

(3) 周波数偏差  ±10Hz以内

(4) 感 度  受信機入力電圧1マイクロボルトにおける誤字率1×10-2以下

(5) 空中線電力  60W以上

(6) 記憶容量  受信された遭難呼出しが直ちに印刷されない場合には、20件以上を記憶

(7) マーク周波数  1615Hz±0.5Hz以内

 

 

 

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