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第6章 この調査事例におけるCNG車導入による経済的効果

 

共同輸配送を行うことで車両台数が削減され、経済的効果があるが、そこにCNG車を導入した場合、経済性はどのようになるか検討した。この調査事例における経済的効果分析を定量的に行うため、調査対象事業者に対するアンケート調査、ヒヤリング調査を行い、さらに営業走行試験及び同乗調査試験で得られた6事業者に関する市場での種々の経済性に関する情報からこの調査事例における共同輸配送の経済的効果について試算した。

なお、アイドリングストップによる経済的効果(燃料消費量削減)もCNG車とディーゼル車の場合について検討した。

 

6.1 共同輸配送に関する事業者の評価

 

この調査事例における経済的効果の分析に資するため、調査対象事業者に対するアンケート調査、ヒヤリング調査によって共同輸配送に移行する前後の集配の実態を調査し、共同輸配送による車両台数の削減、集配送に要する車両走行距離の削減および燃料消費量の削減について試算した。なお、共同輸配送実施前後の形態は、1.4項を参照されたい。

6.1.1 アンケート調査

すでに、第5章でアンケート調査の一部を紹介したが、ここでは共同輸配送に関する部分についてまとめる(アンケー卜自体は、第5章で紹介したものと同時に行ったものである)。

(1) 調査結果

アンケート結果を集計したものを表6-1-1に示す。

 

表6-1-1 アンケート調査結果

097-1.gif

 

097-2.gif

 

共同輸配送による一般的なメリットとして各事業所があげた項目は、

車両台数の削減(16社)、人員削減(10社)、積載効率向上(10社)

 

 

 

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