日本財団 図書館


過栄養化

 

海、湖沼および土壌は自動車や農業用肥料からの窒素酸化物のため、過剰栄養の状態になっています。過剰栄養あるいは富栄養化は、海ではプランクトンの大量発生につながります。初期の段階ではこのことは、魚類のえさが大量にあるというプラスの効果を持っています。しかし、プランクトンが死に海の底に堆積すると分解の過程で酸素が消費されます。その結果、すべての生物が窒息することになります。

 

含酸素物質

 

含酸素物質はオクタン価を引き上げるためにガソリンに添加されます。含酸素物質はメタノール、エタノールおよびそのエーテルであるMTBEとETBEを含みます。

 

オゾン

 

多すぎるオゾンと少なすぎるオゾンの両方があります。一方は地上レベルの多すぎるオゾンです。これは自動車と産業からの炭化水素と窒素酸化物の排出が太陽光線に曝された時に形成されます。地上レベルのオゾンは呼吸し、栄養素を生産する植物の能力に影響を与えます。他方は大気の数マイル上にあり、我々を太陽の紫外線から守っている少なすぎるオゾンです。この層が薄くなればなるほど、我々が皮膚癌に苦しむリスクが高まります。オゾン層は主にフレオンにより破壊されます。

 

粒子状物質

 

粒子状物質は健康に悪影響を与え、汚染の原因となります。より清浄な燃料、より優れたエンジンおよび浄化装置の導入が排出を減らしました。

 

ガソリン

 

ガソリンは火花点火を持つ燃焼エンジン(オットー・エンジン)で使用されます。ガソリンの重要な特性は、ガソリンの耐ノック性の尺度であるオクタン価と、ガソリンがどれだけ容易に蒸発するかの尺度である蒸気圧です。ガソリンは多数の個別の炭化水素から構成されており、そのひとつひとつが異なった性質と、健康および環境への異なった害の程度を持っています。ガソリンはその機能を改善するためにさまざまな添加剤を含むことができます。

 

汚染者負担の原則、PPP

 

汚染者負担の原則(Polluter Pays Principle、PPP)は、汚染に責任のある者は誰でも、その問題を解決するためのコストにもまた責任がある、と述べています。この原則は、国際的に、たとえばEU委員会により一般原則として採用されました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION