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EGR

 

EGR、排気ガス循環は排気ガスのある量をエンジンの燃焼室に戻す方法です。これはNOx、の排出を減らすために使用される方法です。通常のディーゼル・エンジンのためのEGRに関するひとつの問題は、ススの形成が増加することです。しかしながら、この問題はアルコール走行では消滅し、このためEGRは自動車アルコールがディーゼル・エンジンに使用される時に低いNOxの排出を得るための優れた方法とみられます。

 

乳化剤

 

乳化剤はディーゼル・オイルとエタノールが安定した混合で混ざらないため、混合された燃料(エタノール/ディーゼル)に必要とされる添加剤です。しかしながら、乳化剤の添加は安定した均一な乳化液を提供することができます。Dalcoはスウェーデンで使用されている乳化剤の商品名です。

 

環境格付け

 

環境格付けは環境面および健康面から優れているとみなされる製品を指摘する方法です。スウェーデンでは、自動車と燃料のための環境分類システムがあります。これらは3つの環境グレードに振り分けられます- MK1、MK2およびMK3です。ここで、MK3は強制的な要求であり、他の2つのグレードは賠償金の形を含む、より高いが自発的な要求です。

 

発酵加水分解

 

発酵加水分解、単純な糖タイプヘの分解は単純ですがより緩やかな特別な酵素の助けによる分解です。酵素が十分に作用できるように、木材は事前処理される必要があります。

 

エタノール

 

エタノール(飲料アルコール、C2H50H)はメタノールについで最も単純なアルコールであり、このため燃料としての使用に適しています。エタノールの沸点は78℃であり、室温では液状です。エタノールは毒素としては分類されておらず、誤用のリスクのため燃料として使用される時には、変性されなければなりません。エタノールを取り扱うための安全措置は、メタノールやガソリンの取り扱いより緩いものです。エタノールはたとえばサトウキビ、メイズおよび他の農業製品あるいは林業製品(セルロース)等の発酵による生物化学的方法で生産されます。エタノール1リッター当たりのエネルギー含有量はガソリンと比較してその約3分の2です。エタノールは高いオクタン価、130/96 RON/MON、を持っているため、圧縮比を高めることが可能で、エンジンでのエネルギー効率を高めることができます。このことは、消費量は減少したエネルギー含有量から想像されるほどには増えないことを意味しています。

 

 

 

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