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Figure 11.1.Three scenarios for introduction of biofuels (KFB, SIKA, NUTEK 1996).

図11.1.バイオ燃料導入のための3つのシナリオ(KFB、SIKA、NUTEK 1996)

 

導入のための3つの異なった戦略が図11.1に図示されています。提案はエタノールに独占的役割を与え、主にFFV自動車(55%)と大型自動車(25%)で使用され、ガソリンとの低い混合(20%)の形で使用されるという内容です。

戦略1は、15%という目標は2010年までに達成されるであろうという仮定に立っています。この戦略はインセンティブを直ちに実行に移し、この目標を実現に導くであろうプロセスを先導するために必要な決断を行うという内容です。この目標を達成するためには、供給サイドと需要サイドの両方に、広範な適応が行われる必要があるでしょう。

戦略1が意味するところは、生産のための新しい技術が予定されず、このことは現在と2010年の間に大規模な使用を実現するにあたり、現在より明らかに低いコストで済むということです。たとえいくつかの技術上のブレークスルーが行われたとしても、強制された導入は新しい技術の導入を困難にする行き詰まりを生じさせるでしょう。

政府がエタノールのための生産能力の拡充において、より積極的な役割を演じるだろうということもまた想定されます。我々はまた、企業は燃料の生産と自動車の供給という形で、この戦略の遂行にあたり積極的な役割を演じるだろうということを想定します。

戦略1はさまざまなタイプの自動車および燃料(エタノール/バイオガス/電気)、エタノールとガソリンの低い混合物、およびFFVの導入に関する、継続した研究、開発および実証活動を含みます。

 

 

 

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