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□燃料産業はバイオ燃料を生産し、供給することができますが、しかし、導入段階を通じて補助金を出してもらうことが必要です。

□ユーザーはバイオ燃料と新しい自動車を試すことに関心がありますが、しかし、これが資金的に魅力的となるまでは、規模は限られています。

 

この会議の特別部会で、バイオ燃料をマーケットでさらに広範に普及させるために、どのような国際的共同行動が将来実施されるべきかについて議論されました。代表団の間に、現時点で欠けているものは国際的なフォーラムであるという広範な意見の一致がありました。この国際的なフォーラムの場で、政府、石油産業、農林業と関係がある燃料生産者、および大規模なフリートを持つ民間および公的自動車ユーザーなど、さまざまな利害関係を代表する参加者は、経験やアイデアを交換でき、おそらく、持続可能な社会に導くであろう共同戦略に実際に合意することができるでしょう。

この会議では、中心的参加者のフォーラム(Stakeholders Forum)を設立するためのイニシアチブを持つことが提案されました。これはさまざまなパーティーが、運輸部門におけるバイオ燃料の将来の利用のための戦略や提案を共同で立案することができる国際フォーラムです。

 

結論

 

□現時点ではブラジル、米国、フランスおよびスウェーデンが主にバイオ燃料の分野で開発を先導していますが、その他の国々の中でも、化石燃料に代わる代替燃料への関心が高まっていると推測されます。

 

□代替燃料がどのようにしてうまく導入されるべきかについて、いくつかの一般的な経験があります。政府は変化の過程を先導することにより、その役割を演じるでしょう。最も困難なチャレンジは、この措置とプロジェクトは深刻に捉えられるべきであり、それらは長期的なものであり、新しい政府が引き継ぐ次の時代や、経済危機、あるいは公共の意見をが変わるような状況においても、大きく変わることはないということを、主要な参加者、特にユーザーに理解させることです。

 

□より強力な国際協調が、EU内および域外のパートナーの両方との間で求められます。ひとつの提案は国際的ネットワーク中心的参加者のフォーラム(Stakeholders Forum)を設立することです。このアイデアは、主要な参加者がバイオ燃料のためのマーケットを創設するための国際的な行動計画を共同で開発するために、定期的に会合を持つことができるフォーラムを提供することです。重要な役割を演じることができる、さまざまなタイプの多くのネットワークがすでに存在しており、特に自治体や市当局が新しい燃料や自動車の調達のために共同組織を設立する、多くのユーザー・ネットワークが存在します。

 

 

 

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