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エノール・バスのケースで開発が最も進んでいます。装置と技術が、バスのために特

別に開発されました。トラックの場合、進展はそれほど早くありません。しかしながら、原則的に、都市バスとトラックのためのエタノール・エンジンの間に大きな違いはないので、改善されたエタノール・トラックを開発するための可能性は非常に明るいものです。バイオガスの場合、この燃料は現時点では最も環境にやさしい代替燃料であることが実証されています。しかしながら、もしそれらの環境面での利点が十分に発揮され、新しい技術が健全な資金面での条件で利用されるためには、エンジンはエタノールとバイオガスの両方に対してさらなる開発を必要としています。

 

乳化剤の助けを借りてディーゼル燃料の中に15%のエタノールを混合することにより、燃料は走行性能に何らの低下もなく、現在利用できる最高の品質のディーゼルよりさらにすぐれた環境面の特質をもつ品質を得ることができます。しかしながら、この方法が広く適用される前に、自動車と燃料の長期のテストが、乳化剤とともにエタノールをディーゼルに混合するための効率的かつ大規模な方法の開発と並んで要求されます。

 

フレキシブル燃料自動車、FFVの導入は、全国規模のエタノール供給ネットワークの建設の開始へとつながりました。このようにFFVプロジェクトは鶏と卵の問題が実際上どのように解決することができるかを実証しました。

 

 

 

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