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Figure 6.9.Formation of NOx, CO and HC during combustion of biogas in an otto engine at different lambda values (λ) - a value which indicates the mixture of air and fuel in the combustion process. The lambda windows is the range in which the mixture of air and fuel has to be maintained in order for a three-way catalyst to produce the best possible emission values. The lambda value for a petarol engine is approximately 1 while in the case of biogas engine it is 1.6 (Brolin L. et al, 1995).

図6.9.さまざまなラムダ値(λ)-燃焼プロセスにおける空気と燃料の混合を示す値-でオットー・エンジンによるバイオガスの燃焼を通じてNOx、COおよびHCの形成。ラムダ・ウインドウは空気と燃料の混合が3元媒体が最善の可能な排出ガス値を生み出すように維持されなければならない範囲です。ガソリン・エンジンのラムダ値は約1であり、一方バイオガス・エンジンのケースではその数値は1.6です(Brolin L. その他、1995)。

 

大型自動車のための技術

 

エタノール

 

大型自動車のためのアルコール・エンジンは現時点では例外なくディーゼル・タイプであり、すなわち熱力学的には、燃料がアルコールであることを除いて、サイクルはディーゼルを使用するディーゼル・エンジンと同じタイプです。ディーゼル・エンジンはオットー・エンジンとはやや異なった原理で動くため、アルコールはオットー・エンジンで使用されたときに得た改善を、ディーゼル・エンジンにおいても同様に得られるという訳にはいきません。

しかしながら、既存の条件のもとで、ディーゼル・エンジンはオットー・エンジンよりかなり効率的であり、特に低負荷での走行の場合に当てはまります(図6.8)。たとえオットー・エンジンがエタノールを使用するように最適化されているとしても、その効率性は低負荷で走行しているディーゼル・エンジンの効率性にはかないません。エタノールがディーゼル燃料と混合されても効率性における特段重要な改善は期待できません。

 

 

 

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