Figure 6.7.The difference between fuel consumption per equivalent energy unit for conventional petrol-engined vehicles, FFV and vehicle optimised to run on ethanol. By E10 is meant a fuel blend with 10 per cent ethanol in petrol and by E85 is meant all ethanol fuels with 85 per cent ethanol (the rest is water and denaturing agent) (Olsson L-O, 1996).
図6.7.従来のガソリン・エンジンの自動車、FFVおよびエタノールで走行するために最適化された自動車に関する、同等のエネルギー単位の燃料消費量の差。E10はガソリン10%のエタノールを混合した燃料を意味し、E85は85%のエタノールを含む燃料を意味しています(残りは水と変性剤です) (Olsson L-O、1996)。
しかしながら、現時点では排出ガス、特にNOxと炭化水素およびさらなる可能性としていくつかの粒子状物質の排出に関連した、いくつかの問題点があります。直接噴射のアルコール・エンジン(ADI)は同等のガソリン・エンジン・モデルに比べいくつかの長所があります。たとえば、NOxの排出は半分に減らすことができます。一方、ススの形成も大きく減少します。もしGDIエンジンと同様のNOxの削減を生み出すエタノールのための触媒が開発されたら、NOxの排出は低いものとなるでしょう。燃料の直接噴射はエンジンを始動させることの困難性と同様に寒冷時の始動に関連した排出ガスの問題をおそらく劇的に減らすか、根絶するでしょう。しかしながら、ADIエンジンは燃料変換の観点からは(もしFFVが求められたとしたら)いくつかの問題があるでしょう。これは連続噴射の間に生じる複雑な状況のためであり、そこでは2つの燃料の間の妥協が、それぞれのシステムがひとつの燃料のために最適化されているため、2つのシステムよりさらに貧弱な解決をもたらすことが避けられないでしょう。しかしながら、従来のオットー・エンジンとADIモデルの両方にとって、さらに進歩したEGRにより、かなりの環境面の改善を達成できる十分な余地が依然として存在します。