年間2万m3の能力を持つ大規模なRMEの設備のためには約5百万から1千万クローナの投資が必要とされますが、小規模の「農場プラント」では約5万クローナの投資で済みます。
技術的には7万m3のRMEを生産することは可能であり、技術は簡単で、必要とされる投資は不合理なものではありません。また、多くの潜在的生産者がいます。しかしながら、RMEのコスト構造、生産耕地の制限、マーケット状況、および関連した資金面の配慮の観点から、発生するであろう深刻な困難は、量の増加であるということが認識されるべきです。さらに、代替燃料の目的のための菜種オイルの使用をめぐる競争があるでしょう。このため将来の合理的な可能性として、KFB、NUTEK、SIKA(1997)は、使用されているディーゼル燃料のほぼ1%に相当する、約3万5千m3のRMEの生産量であるとの見方に落ち着きました。
結論
バイオ原材料からDMEを生産するための技術はまだ開発の非常に初期の段階であり、世界中のどこにも設備は建設されていません。そのようなプラントの経済的な条件は現時点では非常に疑問視されています。このため、バイオベースのDMEは、長期的にはあるいは可能かも知れませんが、適正規模での代替燃料となることはできません。
RMEに関する限り、その燃料としての使用は将来において制限されているとみられています。その理由は、さまざまな目的のための菜種オイルの使用に関する競争と同様、原材料の利用可能性が制限されているためです。スウェーデンにおける消費量が、国内生産に基づき、ディーゼル燃料の1%を超えることは起こりそうにありません。