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ライフ・サイクル評価からわかるように、酸性化、および富栄養化物質の80%から90%は燃料を燃やす過程で生じています。このことは化石燃料およびバイオベース燃料の双方のすべての燃料について原則的に正しいものです。同じことが化石燃料からの二酸化炭素の排出にも適用されます。他方、バイオ燃料からの二酸化炭素の排出の場合では、全ライフ・サイクルが重要です。

バイオベースの燃料からの二酸化炭素の排出は、化石燃料からの排出の約10から15%です。このため、燃料はそれぞれのグループで比較されます。つまり化石燃料と化石燃料そしてバイオ燃料とバイオ燃料という具合に。

バイオ燃料の場合には、比較的同じ二酸化炭素の排出が研究の中のすべての燃料について得られます。しかしながら、RME生産のための菜種の栽培および生産と、バイオガス生産のためのむらさきうまごやしの栽培および生産の方が、エタノール、メタノールあるいはDMEの生産のためのエネルギー森林(salix)の栽培より、さらに高い二酸化炭素の排出をもたらす傾向があります。

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Figure 2.10.Composition of life cycle fossil CO2 emissions from light vehicles (Blinge M et al, 1997)

図2.10.小型自動車からのライフ・サイクル化石CO2排出の構成(Blinge M その他、1997)。

 

 

 

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