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プログラムの焦点は国のさまざまな場所での、さまざまな参加者による自動車の野外テストに移りました。実証活動は主にバスやトラックなどの大型自動車に関連するものでした。一方でこの活動には乗用車の開発とテストも含まれていました。バイオガスと同様に純粋エタノールと混合燃料(エタノール+ディーゼル)のための自動車がテストされました。さらに、エンジンと自動車に関する補足的な開発作業が主要な区域において実施されました。このプログラムはまた、メタノールやDMEなどのようなその他の燃料の調査や研究、および評価やシステムの研究を含んでいました(図1.4)。しかしながら、新しい燃料生産手法の開発の責任は別の機関、つまりNUTEKに委ねられました。

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Figure 1.4.Description of structure and content of KFB's biofuel programme.

図7.4.KFBのバイオ燃料プログラムの構造と内容の概要。

 

KFBの6年にわたるバイオ燃料プログラムは、国のさまざまな領域における調査、開発および実証プロジェクトを支援するために、政府から1億2千万クローナの資金提供を受けました。プロジェクトヘの共同出資の要請から、他の関係者からの出資により、総資源予算は3億1千5百万クローナに増加しました。

図1.5は以下の領域におけるプロジェクトのさまざまな局面を通じての資金の利用状況を示しています:エタノール、バイオガス、および混合(エタノール+ディーゼル)の領域です。

評価はKFBのバイオ燃料プログラムでたびたび実施された事項です。1994年の春に、関係した産業と参加者に関して、プログラムの焦点をどのように絞ることができるか判断するために、独立した評価が行なわれました(S. Faugert、1994)。その評価が示しているように、現在の参加者の間で最も多くの不確実性を引き起こしているのは、社会に関連した一般的な問題です。

 

 

 

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