□ エンジン・アルコールを大規模に導入する準備ができているか、またどのような条件のもとでそれが可能かを明らかにすること。
このプログラムは、自動車のための燃料としてのエタノールとバイオガスの実際のテストを開発し、実行すること、および、さまざまな研究を行なうことにより、近い将来に利用可能になるであろう代替燃料に関する情報のライブラリーを作り上げることに関係していました。このプログラムが開始されて以来、純粋なアルコールで走行する、すなわち純粋な、あるいはほとんど純粋なアルコール(E95/E85)3を使用する自動車とエンジンの開発と実証を促進することが重点的に行われました。この優先順位のランク付けの理由は、緊急プランヘの配慮と同様に都市部における健康と環境を改善するために提供された、優れたアルコールがあったためです。時間の経過とともに、既存のエンジンのための燃料混合(ディーゼルヘの15%のエタノール混合)への関心が高まってきました。
Figure 1.3.Schematic description of which combinations of raw materials, fuels and vehicle types were included in KFB's biofuel programme. The raw material (grain) for ethanol can be obtained from forests or farms (grain). Sweden also imports surplus ethanol made from wine from Southern Europe. Ethanol has been used as a fuel in fleet trial of buses, trucks and passenger cars. The raw materials for biogas can be sewage sludge, manure or industrial waste (slaughterhouse waste).
図1.3.原材料、燃料および自動車のタイプのどのような組み合わせがKFBのバイオ燃料プログラムに含まれているかについての概要図。
エタノールのための原材料(穀物)は森林や農場(穀物)から得られます。スウェーデンはまた南欧よりワインから作られた余剰エタノールを輸入しています。エタノールはバス、トラックおよび乗用車のフリート・テストにおいて燃料として使用されました。バイオガスのための原材料は下水汚泥、糞尿あるいは産業廃棄物(屠殺場廃棄物)です。
3) E95とE85はエタノール含有量がそれぞれ95%と85%のエタノール燃料です。燃料の残りの部分は水、変性剤、および着火促進剤で構成されています。
これは、この混合燃料が、大規模なスケールでの純粋アルコール燃料の導入までの移行期間を通じての代替燃料であり得るためです。1993年に新たな代替燃料が採用されました。すなわちバイオガスです。このプログラムの最終局面で、燃料としてのジメチルエーテル(DME)に関するいくつかの研究が実施されました。