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我々は代替燃料をどう考えるか

 

現在の運輸システムは多かれ少なかれ2つの化石燃料に100%依存しています:ガソリンとディーゼルです。これらを置き換えることができるすべての概念上の燃料は、代替燃料と定義することができます(再生可能燃料と化石燃料の両方)。しかしながら、代替燃料としてのそれらへの関心は、それらが環境面で有利性があるか、またそれらが近い将来において広く使用されるようになるための技術的、資金的可能性を持っているかにかかっています。このためスウェーデンにおいては、代替燃料の概念は通常、再生可能な資源に基づく燃料を意味します。この報告書は、KFBの燃料プログラムに含まれた代替燃料、すなわち、主にエタノールとバイオガスについて言及します。

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Figure 1.2.The world's total oil reserves are depleting sharply due to the rapid growth in motoring and as the number of new oil discoveries falls. Oil consumption could therefore reach a peak within the next ten years. (IPCC, 1997).

図1.2.世界の総原油備蓄量は車社会の急速な成長と新しい原油の発見が減っているため、急激に枯渇しています。原油消費量はこのため今後10年以内にピークに達するとみられます。(IPCC、1997)

 

環境へのやさしさや利用可能度などの観点から特徴の異なる多くの代替燃料があります。表1.1.はどの代替燃料が将来において注目されるかについての概略を提供しています。それらは化石あるいは再生可能な原材料に基づく代替燃料かという分類と、また小規模(“ニッチ”1)な使用および大規模2な使用かという分類に分けられます。表1.1は主に将来における使用についての技術条件を評価したものであるということに留意すべきです。緊急エネルギー・プランのような領域と同様に、さまざまな代替燃料の大規模な導入による資金面の負担と環境面への効果は詳細には調査されていません。我々は短期とは10年間を、中長期とは10-20年間を、長期とは20年以上を考えています。

 

 

 

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