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この表は将来において注目され、かつ再生可能なエネルギー源に基づく代替燃料の数が極めて少ないことを示しています。使用できるものは主にバイオアルコールです。

 

1) ニッチは代替燃料の使用の0-10%のレベルを意味します。

2) 大規模とは道路交通のための燃料総量の10%以上の使用を意味します。

 

実際上、もし牧草作物が原材料として使用されれば、バイオガスもまたおそらく大規模に使用されるでしょう。しかしながら、短期的にはほとんどのバイオ燃料は、“ニッチ”燃料として、より限定された規模で使用されることが予想されています。ある燃料が“ニッチ”燃料のままか、あるいはより大規模に使用されるようになるかの問題は、最終的な分析によれば、どのような資金面の条件が提供されるかの問題です。

 

KFBのバイオ燃料プログラム

 

代替燃料のテストと実証がスウェーデンにおいて長期にわたり、いろいろな角度から実施されてきました。例えば、第2次世界大戦中、発生炉ガスとbentylガソリンの使用がテストされ、70年代の石油危機と関連して、広範な試みがメタノールとガソリンの混合に関して実施されました(M15)。

これらの初期のプロジェクトは、スウェーデンがその多くを石油に依存しているという事情に端を発しています。弱点と緊急プランに基づく議論は、環境への配慮とは無関係に、この開発作業のための基礎を提供しました。1980年代と1990年代を通じて、このタイプの開発作業を正当化するためには、運輸部門において環境の改善を達成することが次第に求められるようになりました。最近では温室効果が次第にその重要な役割を果たすようになってきました。

スウェーデン運輸・通信調査委員会(KFB)は、主に大規模使用のエンジン・アルコールとバイオガスを開発しテストすることに責任を持っています。KFBのバイオ燃料プログラムは1991年以降進行していますが、このプログラムはそれ以前の実証プロジェクトで得られた知識と経験に基づいています。この報告書は保有された情報と、このプログラムの過程を通じて得られたすべての経験を要約したものです。

バイオ燃料の分野におけるKFBの使命は1991年エネルギー政策法(法1990/91:88)の中で定義されました。議会で採択された法案で次のように述べられました:

 

 

 

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