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行政の透明度、あるいは腐敗度ということを客観的に評価することは難しいが、国際透明度研究グループというNKOが1995年からドイツのゲッティンゲン大学経済学教授のヨハン・ラムブスドルフ(Dr. Johann Graf Lambsforff)教授の協力を得て、行政の腐敗度に関する国際比較指標というものを公表している。それによると、デンマークは最も透明度の高い国との評価を受けた。概して税率の高い北欧諸国が上位を占めている。(表7、Transparency International、1998)高負担社会は、行政の透明度が高くなくては成立しえないことを、この指標は示していると言えるだろう。この指標の英語名は、「腐敗感知度」(Corruption Percetions Index=CPI)であるが、スコアの高いほうが腐敗度が低く、透明度が高いということで、表7の表題では透明度とした。日本が25位というのは、確かに立て続けに噴出する行政がらみの民間との腐敗から分かる気もするが、先進国では低すぎる気もする。評価の方法論に関しては、Transparency Internationalのホームページを見ていただきたい。

 

表7 国際比較に見る行政の透明度 (1998年)

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CPI=Corruption Perceptions Index

資料:Transparency International-The Corruption Perceptions Index

行政透明度の方法論に関してはTransparency Internationalnのホームページを参照http://www.transparency.de/documents/cpi/index.html

 

 

 

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