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図15-1 ホルベック市のホームヘルパー利用者(年齢層別):1998年

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図15-2 ホルベック市の週当たり13時間以上ホームヘルパーが訪問する世帯(年齢層別):1998年

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図16-1 67-79歳のホームヘルパー利用者1週間当たりの利用時間分布(ホルベック市1998年)

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図16-2 80歳以上のホームヘルパー利用者1週間当たりの利用時間分布(ホルベック市1998年)

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32人の要介護者が増えることになる。週当たり13時間以上の重度な要介護介護者はそのうちの2割だから、6人ということになるが、実際にはもっと増える可能性がある。なぜなら、13時間以上は1993年には48人だったのに1997年には101人、翌1998年には140人と増加しているからである。97年から98年の僅か1年間に39人もが増えている実体は、単純計算では計り知れない介護需要が将来あることを示唆している。

こうした一連の統計により、高齢者、とくに後期高齢者の人口動態予測が将来の高齢者福祉政策を計画する上で極めて重要な意味を持っていることが分かる。拡大する需要に対して資源を補充して対応するのか、果たしてそれを実現できるだけの財源を確保することが経済的、政治的に可能なのか、もしそれが可能でないとしたら、一体どのような制度改革を導入して今のサービスレベルの維持をするのか。こうした問いかけを5年先、10年先を見越して絶えず行うことが地方政治家と公務員には求められている。問題の先送りは、なんの解決にもならない。

ホルベック市の場合、改革は1988年から始められ、今でも継続中である。それはまさに、後期高齢者の10年後の増加予測から始められた。それによると、当時と同じレベルのサービスを10年後(1998年)に提供するためには、運営費は2倍必要になり、

 

 

 

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