資料:“Tabel 4. Holdningen til skattetryk og Oensket om skat og service”
デンマーク大蔵省出版物頁:http://www.fsk.dk/locations/fm/borgerne_off_sektor_1998/kap4.html
と受益の関係を探る質問への回答である。驚くべきことに74%もの回答者が現状維持か、サービスレベルをあげるためにはもっと税が上がっても構わないと答えている。税も下げ、サービスも下げるべきと考えているのは僅か22%に過ぎない。福祉社会を維持してゆこうとする国民的な合意ができていることがこの結果からよく分かる。
さらに表3-3は、税率に対する考え方と負担と公的サービスのレベルの相関を示している。税率はちょうど良いと答えている人たちの70%が現状維持的な答えをしているのは当然に思われるが、税が高すぎると答えている人でさえも、44%が現状維持を求めていることは注目される。税は高いと感じてはいるが、サービスレベルは維持したいと考えているわけで、サービスレベルを下げてまで税金を安くしたいとはこの回答者達は考えていない。税がもっと高くなっても構わないと答えた人の81%が、さらに高度な公的サービスを期待し税が上がっても構わないと答えていることにも驚きを覚える。日本人が考えるデンマークの高負担高福祉社会は、中負担高福社社会ということができるだろう。高負担という負担感が国民には無い。
この調査は詳細に渡っているので、細部の紹介は出来ないが、最後に公的セクターに対して満足か不満足かの回答を見ることにする。まず公的セクター全体に対して見