仮に、将来台北市の社会増加はゼロであると仮定しても、2015年頃には、1950年代のベービーブームの人口が高齢人口に入り(図8参照)、現在の低出生率では、高度の高齢化はまぬがれない。これを人口数で表わすと、65歳以上の高齢人口は、1996年から2012年までの16年間緩やかに増加(毎年約7,000人)するが、2012年から2025年の13年間急速に増加(毎年約21,000人)する。つまり、33.7万人から61万人へと(約81%の増加である。これらの高齢者は先にふれたベービーブームの世代に属する。75歳以上の人口数は、10年程遅れて、2023年頃から急増する(図15参照)。