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「家族の近くに住むため」は、転入者の男性の前期高齢者で26.8%と最も高く、次いで転入者の女性の前期高齢者で19.8%、転入者の男性の後期高齢者で18.9%と、転入者で高いことがわかる。

個々の移動理由をその内容からグループに分けると、「家族関係」の移動理由が最も高いのは、転入者の女性の後期高齢者で、68.3%。「住宅事情」が最も高いのは、市内転居者の男性の前期高齢者で、57.3%。「自分の身体状況」が最も高いのは、転出の女性の後期高齢者で、48.8%。「生活環境」が最も高いのは、転出の男性の前期高齢者で、33.3%。次いで転出の女性の前期高齢者で、27.5%。転入者の男性の前期高齢者で25.0%、転入者の男性の後期高齢者と転入者の女性の前期高齢者がともに24.3%となっている。転出者の前期高齢者が男女とも高い。

従って、転入、転出、市内転居それぞれの移動理由の上位3位は、転入では「家族と同居」、「自分の身体が弱ったから」、「家族の近くに住むため」である。

転出では「家族と同居」、「住み良い家に住むため」、「自然環境」と「家族の近くに住むため」がほぼ同じ割合で3位となっている。

市内転居では「住み良い家に住むため」、「家族と同居」、「子どもの転居に伴って」となった。

グループでは、転入、転出、市内転居とも「家族関係」がそれぞれ4割から7割を占めるが、市内転居ではそれに加えて「住宅事情」が半数を超えるのが特徴である。

転居前の住居形態別の主な移動理由(1つだけ回答)をみると、転居前に持ち家に居住していた高齢者と、借家に居住していた高齢者とを比較すると、大きな差がある移動理由としては、転入者では、「家族の近くに住むため」(移動前持ち家居住者:11.6%、移動前借家居住者:6.1%)、「子どもの転居に伴って」(移動前持ち家居住者:6.1%、移動前借家居住者:18.4%)となっている。

転出者では、「家族と同居するため」(移動前持ち家居住者:14.2%、移動前借家居住者:9.6%)、「子どもの転居に伴って」(移動前持ち家居住者:3.5%、移動前借家居住者:13.3%)となっている。

市内転居者では、「借家などの建て替えのため」(移動前持ち家居住者:0.7%、移動前借家居住者:12.7%)、「地域づくりや街づくりのため」(移動前持ち家居住者:13.9%、移動前借家居住者:3.3%)となっている。(表7-3)

 

 

 

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