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転出者75%、市内転居者86%で、市内転居者の利用率が高かった。入院している者の割合は、転入者8%、転出者6%、市内転居者5%で、グループ間で大きな差はみられなかった。したがって、転入者、転出者は、市内転居者と比較して、移動後の医療サービスの利用率、特に外来医療の利用率が低いことが示された。

外来医療サービスの利用状況を詳しくみると、定期的でない通院をしている者の割合は市内転居者で大きく、定期的な通院をしている者の割合は転出者で小さかった。

年齢との関連では、いずれの者も高齢の者の方が医療サービスの利用率が高く、入院医療の利用率が高い傾向がみられた。しかし性別では、いずれの者も大きな差はみられなかった。

性別で比較すると、男性では市内転居者で外来医療のみを利用している者の割合が若干高く、女性では医療サービス利用率、特に外来医療の利用率が高かった。したがって、性別でみても、転入者、転出者は、市内転居者と比較して移動後の医療サービスの利用率、特に外来医療の利用率が低いことが示された。

 

表2-6-1 移動後の医療サービス利用の状況

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