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2. 日常生活における介助の必要度

 

介助の必要度として、国が示した「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」を用いて、「健康で自立した日常生活を送っている」から「自力では寝返りもうたない」までの9段階で測定し、それぞれに1点から9点を配点し、介助の必要度の得点とした。また、9段階の介助の必要度を、「健康で自立した日常生活を送っている」、「何らかの障害はあるが、日常生活はほぼ自立、一人で外出」、「屋内での生活はほぼ自立、外出は介助が必要」、「屋内での生活に介助が必要、日中もベッド上での生活が主」、「1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えも介助が必要」の5段階に分類し、該当する人数と割合を算出した。

表2-2に日常生活における介助の必要度の分布及び得点の平均値と標準偏差を示した。介助の必要度の得点は、転入者2.25点、転出者2.43点、市内転居者1.83点で、市内転居者の得点が低い傾向がみられた。また介助の必要度の分布をみると、市内転居者で日常生活が自立している者の割合が大きく、転出者で何らかの障害はあるが、ほぼ自立の者の割合が小さく、外出に介助が必要である者の割合が若干大きかった。したがって、市内転居者は他の者と比較して、介助の必要度が低いことが示された。

 

表2-2 日常生活の介助の必要度

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